横浜FCクリニック形成外科

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院長の日記

2001.07.31  レーザー機器というブラックボックスについて

 以前に勤務していた病院では複数の医師がいました。
そのため、数回のレーザー治療が必要な患者様では、曜日の関係で違う医師の診察を受ける場合がありました。
 その時によく受けた質問があります。それは、「医者が替わってもレーザー治療は大丈夫でしょうか?」という質問です。
その時の私の回答は、「レーザーはパワーや照射時間を設定すれば、一定の効果が得られます。基本的に変わりはありません。」でした。
 
 それから私も独立し、自分で治療しているうちに、これについての考えが変わりました。
 レーザー機器に限らず、新しい器械が入ると当然使うことになります。最初は治療自体が目新しい事もあって、画期的で何でも治療できそうな気持ちになってしまします。
しかし、さらに使い込んでいくと、逆に問題点や治療の限界が分かってきます。
そしてさらに使っていくうちに、長所短所も微妙なこともわかってきます。

 要するに、このレベルまで達した人と、まだ使用して間がない人では同じレーザー治療(パワーと照射時間など同じにする)をしても違うように思います。また、同じメーカーの同じレーザー機器でも、1台1台微妙に違うそうです。
ですから、クリニックによって同じレーザー機器を使用したとしても、大きな意味での結果は同じと思いますが、細かくいえば結果は違うのではないかと思います。
 極端にいえば、同じシミを同一のレーザー機器で同じ条件で治療しても、違う人がすれば、微妙なことかもしれませんが結果は異なってくると考えています。

 レーザーは、業者の人が点検をしている時に見ていていつも思うのですが、器械の中は細かい部品がいっぱいでとても素人にはわかりません。車ではマニアなら自分である程度はさわれるでしょうが、レーザーはやはりブラックボックスです。とても中は触れません。
そういう器械を使用しているのですから、不思議です。


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2001.07.30  開業医の三本柱

 今年の暑さは本当にこたえます。両手全体に汗ぽうができたのは初めてですが、かなり腫れて痛い思いをしました。幸い日曜日を挟んだので、診療には影響ありませんでしたが日曜日は指が腫れて痛くてドアのノブをつかむのも苦労しました。
 健康な時には何にも思いません(医者の不養生)が、身体の不自由を感じるときにつくづく健康の大切さを感じます。
 大学病院の三本の柱は、診療・研究・教育ですが、開業医の三本柱は、診療・研究・健康です。

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2001.07.28  

励ましのメールを頂くと、本当に良かったと思います。
でも治療は、私の力ではなく、皆さんの治そうとする意欲・エネルギーがほとんどを閉めていると思います。病気の良くなる要素とは、治そうとする意欲・タイミング、そして運?でしょうか。
ですから、もし治療が進んで良くなるのなら、私自身そのアシストができて非常に良かったと思います。

しかし、それ以上に重要なことがあります。その反動に注意しないといけません。「好事魔多し」です。
順調に見えているときこそ注意が必要です。より一層気を抜かないように、けれどあんまり深刻にならずにがんばります。

今年の夏の暑さは大変です。私も両手全体に汗ぽうという汗腺の炎症がたくさん出てきました。赤いぶつぶつがたくさん出て痛痒いので大変ですが、何とかやっています。ブレイクスルー思考(前述6/20)ならこれもすべて自分のためです。

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2001.07.19   たとえ1個のシミの治療でも、 十人いれば十通りの治療経過があります。

 美容形成を含め、医療が他の業種と違う点として、大きい特徴があります。費用の面では同じでも、一人一人の治療経過は違ってくるということです。たとえば一見同じように見えるシミの治療でも、簡単に取れる場合と、多少時間がかかる場合があったり、費用に差が出てくることもあります。また、通院できる日数も仕事や環境によって違ってきます。

 私のクリニックでの治療の限界も当然あります。
当院で治療された方が満足してもらえる場合は良いのですが、逆に初診のカウンセリングも含めて満足してもらえなかった場合について大きく3つに分けてみました。

1 私の技術が及ばない場合。最初の治療方針が不満な結果になった場合も含めます。
2 客観的にも妥当な悩みではあるが、現代の医療では治療困難な場合
3 客観的に見てもちょっと妥当とは言えない悩み相談の場合(難しい表現ですが、多くの人の悩みとは違う場合)
 
 この中でやはり1が一番問題になります。当然このような場合はない方が良いのですが、私は今後も絶対にないとは言えません。やはり反省、注意・集中、今後の方針をいつも考えていくことになるでしょう。
2は医学の進歩が必要ですから、新しい医術に敏感になっていくことが重要です。
3はメンタルな治療も必要になるケースも考えなくてはなりません。

 当院の治療で結果がいい方を診るときに、今までに来られた方の治療で難渋した事を思い出し、「もっとここをこうすれば良かったな」と思うこともしばしばです。

 私にとって大切なことは、「もっと良いようにはできないか」と考え続けることです。
たとえば当院の二重まぶた作成の埋没法ですが、私なりに改良を続けています。大きな方針は変わりませんが、細かい部分での不満を解消させています。
 1年前の治療はその当時の私なりのベストですが、今年は違うというように進めていきたいと思います。
将棋でいえば絶えず新手を求めるというスタンスです。


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2001.07.10   何故二重まぶたが好まれるのでしょうか?

 これは難しい問題ですが、私なりの考えを書きます。

やはり一番大きな要因は時代的な背景です。平安時代はのっぺりした顔で目も細くしていましたが、眉を剃り額の上方に眉を描いています。つまり睫毛から眉までの距離が長い方が美しいとされていたということです。

 現代では逆に睫毛と眉毛の距離が短い方がいいとされているので、上まぶたの皮膚を効率よく折り畳む二重まぶたが好まれるわけです。

 少女漫画でもヒロインやヒーローは大きな、瞳の中に星がきらきらしている目とともにすぐ上に眉毛が書かれていることからも、この傾向が伺えます。

 一方、睫毛と眉毛の距離が長い顔というのは、漫画ではギャグ漫画で極端に表現されている事が多いと思います。
 これらの嗜好傾向は、西洋人の顔貌への憧れが潜在的に流れているのでしょうか。

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2001.07.09  何で安いのですか?

 来院された方からよく聞かれることがあります。
「なんで安いのですか?」というご質問です。
 確かに私は開院の際に、多くの美容クリニックより安く設定していたと思います。
その理由は、今の社会情勢に合わせたということです。
 1年経過して、周囲もコストダウンしてきました。現時点では一番安いとは言えないでしょうが、安い方だと言えるでしょう。

 美容クリニックでは、色々な手術があります。そのコストは、自費診療ということもあって一般の方には高く感じると思います。しかし、私は適切な手術を見事に行なうのなら、この値段だけの事はあると思っています。
 逆に、安くすれば良いとも思っていません。やはり治療を行なう責任を背負うリスクとしての価値は必要であると思います。

 以前からある「手技料」は、いわゆる本当の技術料と責任料の合計と考えています。以前に手術料金が高かったのは、これが大きかったのです。
 しかし、現在ではレーザー脱毛などでは、当院よりも安い施設も結構見られるようになりました。[手技料」が安くなった原因の一つには、以前よりも手練技がなくても一定以上の結果が得られるようになったことが挙げられます。つまりレーザー器械というハードを入手すれば、誰でも治療ができると考えられたからです(実際にはレーザー治療も経験とコツがあります)。
そしてもう一つの安くなった原因は、たくさんのクリニックが脱毛を含めたレーザー治療を始めた事です。競争としてのコストのダンピングが起こったのです。

 私も多少はコストダウンは考えていますが、あまりにも安くするのは考え物だと思っています。
 一般の方から見れば、安い方がいいに決まっているでしょうが、治療内容とそのレベルも考えてください。同じレーザー脱毛でも、看護婦や看護助手が行なう施設と、カウンセリングを行なった医師がちゃんと確認しながら施術を行ない、アフターケアまで一貫した責任を持つ施設のどれが安心かを。

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2001.07.07  19年立ったのに、まだこの程度の医者か?

・・・これは、自分に対する気持ちです。

 最近「月記」が「日記」らしくなってきました。おそらく一時的な状態です?

私もいつの間にか医者になって丸19年になりました。ということは来年で20年です。医者になった年に生まれた方が成人式です。今から思えばいろいろありました(当たり前か)。
 卒業したての頃はベテラン看護婦さんが医者のように見えました。投手で言えば、訳も分からず試合の流れも分からずマウンドに立ち、むやみに投げていたようなものです。ようやく今頃になって試合になるのかなという感じです。
 今までの経験が役に立つ場合は良いのですが、対戦したこともないような「相手」(シミ・アザであり、あるときはマブタ?)にこれからも出会うでしょう。いつまでも勉強です。

 今までの反省はたくさんあります。大病院にいた若い頃は手術を簡単に勧めるような時期もありました。形成外科は傷跡をきれいにする科ということを意識しすぎて、今から思えば技術を早く身につけたいと焦っていました。デリカシーに欠けた、思いやりのない説明もあったろうと思います。新聞に出るような重大な医療ミスには遭遇したことはありませんが、細かい反省は多かったのです。

 今年になって研修医の労働条件が問題にされてきました。非常に難しい問題です。自分が研修医ならある程度はお金がほしいのですが、経営者側にとってはまだまだ役に立たないのですからそれほど給料は出せないのは当然のように思えます。冷静に考えても、あのころの自分に給料をもらえる値打ちがあるかと考えると・・・ウーン。
 野球の場合は、高校生でもすぐにプロ野球の一軍で投げることはあり得ます。しかし、医師の場合はとても考えられません。心技体のうち、「体」は何とかなっても「心技」がゼロだからです。研修、経験が絶対不可欠です。
 今は「心技」のうち「心」が一番修得に時間がかかることを知りました。

私の好きな囲碁棋士の方が、本の中で「囲碁に強くなるためには、人生勉強が必要」と書かれていました。医学でも同じと思いました。

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2001.07.06  生涯一投手

 前回の話の続きです。

 一日中外来治療をしておりますと、気持ちを一定にしておく必要があります。その日の気分をコントロールしなければなりません。

 このような精神的コントロールは野球の投手に似ているのじゃないかと思っています。誤解のないようにしておきますが、別に患者様が敵の選手というわけではありません!強いて言うとその方の治療箇所が対戦相手ということになるでしょうか。シミで言いますと、討ち取りやすいシミ、なかなか取れないしつこいシミ、取れそうで取れないシミなどいろいろあります。

 投手のタイプとしては、気持ちでは本格派でいたいのですが、やはり変化球投手かな?

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2001.07.05  医療とゴルフ

 今年の梅雨は雨が少なく、空梅雨のようです。

 私には変なことを考えるクセがあるのです。そんなに変ではないかもしれませんが、自分のしている医療というものを他の業種などと比較したり、似ている部分を考えたりします。
 たとえばスポーツでは何に似ているか?ということを考えたりします。

 当院の治療内容で言いますと、二重まぶた作成では、いろんな方が来られ、個人個人いろんな希望を言われます。それを可能な限り希望に近づけて二重まぶたを作ります。
また、シミ治療でも、いろんなシミに対して限られた治療手技を工夫、組み合わせながら除去していきます。ここには、その状況を判断して、自分の保っている経験・技術から攻略法を考えていくプロセスがあるわけです。

 このような技術は、ゴルフに似ているかなと思います。私自身はゴルフはもう7年くらいしていませんが、ゴルフは自分に合ったスウィングを、状況に応じて一定に行なう必要があります。そうでないとスコアが安定しないでしょう。自分の武器はクラブとボール、つまり限られているわけです。そしてゴルフ場によっていろんなコースがあります。さらにその日の天候が影響します。また、18ホール集中力を持続させていかないと行けません。私自身、集中力が切れて(途中の茶店でビールを飲むのですから当たり前か)スコアがガタガタという経験は何度もありました。
それから、基本的に孤独なスポーツだということです。マッチプレーもありますが、結局は自分とコースとの戦いです。
 
 医術もどんな状況でも、その状況に合わせて対応し、判断・施術をしてていく必要があり、決断する瞬間は自分一人です。そこに共通点を感じています。

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