院長の日記
2002.08.20 お化粧について
二重を作る埋没法では、顔全体の消毒が必要なので、直前にお化粧を取っています。来られる方の中には、埋没法の手術当日にまぶた周囲にヘビーなお化粧をされている方もおられます。
しっかりとマスカラをされていたりすると、結構取るのに時間がかかります。(^^;)
ところで、お化粧を取っているときに面白いことに気づきました。
「今日は化粧をしていません。」と言われた方でも、完全なすっぴんという方は少ないのです。眉や日焼け止めクリーム、ちょっとしたファンデーションはされていたりします。
これらは女性の方にとっては、いわゆる「化粧」の範疇には入らないのでしょう。
このことで、私はイギリスの古典的推理小説、G.W.チェスタートンの作品「見えない犯人」を思い出します。
日頃普通に見かける職業の人は、怪しい人には見えないので犯人として怪しまれにくいというシチュエーションでした。
私は男性なので、化粧には疎い方なのですが、化粧についての認識を新たにする必要があると感じました。(^^;)
2002.08.19 あきらめましょう? (?_?)
「あきらめましょ~。あきらめましょ~。」・・・・子供の頃にこんな歌詞の演歌があったように記憶しています。フランク永井さんだったような気がしますが、確かではありません。
ちょっと前に将棋の羽生善治竜王の手記を読んでいて、印象に残る部分がありました。羽生竜王は今では20代の頃と違い、将棋の試合で劣勢の時でもあわてずに淡々と進めていくのだそうです。勝負をあまり意識せず、自分の納得のいく一局を作っていこうとする姿勢です。このことを一種の「諦めの境地」と書いていました。勝負を諦めるのではなく、その時の状況を投げやりにならずに事態に応じていく姿勢を「諦める」と言うわけです。
つまり正確にはその時の状況を明らかにする、いわば「明める」です。
これは仏教の思想に近いのです。
ちょうどその手記を読んだ時期に私は、特に理由もなく何故か精神的に詰った状態?(別に胸焼けではありません)だったのです。
人生にちょっと焦りを感じていたのかもしれません。
しかし、これを読んで「これだ!」と感じました。
私の求める姿勢、求めたい姿勢がそこにありました。
それにしても若くしてこのような境地を語れるとは、羽生さんてすごい方だと思います。
2002.08.16 どこまで治療できるのか?環境問題
別にエコロジカルな問題のことではありません。実は、メンタルな問題が影響していると、単なるシミの治療でも治療期間が長くかかるのです。
最近二十代以上の女性の方々に増えているのが、シミ、アレルギー性皮膚炎、ニキビです。特に仕事などのストレスによることが多いとされています。アレルギー性皮膚炎はいわゆるアトピーと同じような症状です。ニキビは顔下半分、特に口周りやアゴにかけて多く出ます。これらの共通の特徴は、十代までその症状が全然なかった方にも発症していることです。
ただ単にシミやニキビの治療のつもりで来られた方の中にも、そのシミができた原因や気になるキッカケとなった背景には、色々な家庭や仕事の上での問題がストレスとなっていることが多いのです。
このストレスは、ご本人が認識されている場合もあれば、まったく無意識でおられることもあります。ご本人が自覚されていない場合は、カウンセリングの上での会話から少しずつ分かってきます。
実は、シミ一つでも治すということでも、これらの環境問題を改善しなければ完全に治すことは難しいのです。
私にできることは、とりあえず局所を改善させていくことですが、環境条件に問題のある方では、治療に時間がかかります。その方の生活環境の問題については、ある程度までアドバイスできますが、すぐには改善できない場合がほとんどだからです。しかし、認識していただくことは有意義なことと思っています。
2002.08.15 応病与薬
最近読んだ本に「応病与薬」という言葉がありました。
病気に応じて薬を処方するということですが、これが大変難しいことなのですね。
美容形成外科領域では、治療希望の内容をその方の状態、環境に合わせて行うことと同じでしょう。
大きな手術になることもあるだろうし、小さな処置で済む場合もあります。たとえばある部分のシワの治療でも、フェースリフトの適応の場合もあれば、コラーゲン注入法やヒアルロン酸注入法の適応の場合もあります。
しかし一番難しいのは、カウンセリングが現状での最終治療となる場合だろうと思います。
どういうことかというと、今の症状では軽すぎて、又は程度が強すぎて適切な治療法がない場合、治療法はあるが環境的に現在の状況では適切でない場合、治療法やその経過がその方の精神的負担になる場合など、要するに現時点では説明にとどまるしかやむを得ない場合です。
ほとんどの方が、簡単にご自分の希望がかなうと思って来られますから、現状では治療ができないと言うことをご理解いただくのには時間がかかります。
2002.08.09 言いたくないけど、トシを取りました
最近異変が起こりました。眼鏡をしたままだと、近くの物が見えにくくなってきたのです。とうとう老眼の第一歩に入りました。(^^;)
そういうわけで、眼鏡をしないで診療することも増えてきました。
子供の頃、親父が近くの物を見るときに眼鏡を外して顔を近づけていたのを思い出します。
遠くを見るときには眼鏡の方が良いので付けていますが、仕事以外の時にははずしていることがほとんどです。
だんだん眼鏡が装飾品化してきています。
まだ、ロイド眼鏡(超古い言い方、今の若い人は知らないでしょうね)ほどではありませんが。
このままだと、広告のイラストも変えないといけないかも?(*_*)
2002.08.06 今の私の「美容形成治療」に対する意識
むずかしそーな題名ですが、そうでもありません。
最近医療事故がよく報道されていますが、それを防ぐためには、結局医療従事者一人一人が日頃から注意して診療を行うということになるでしょう。
美容形成外科領域でも同じですが、美容のような保険外診療では、もう一つ大切なことがあると思います。変な表現かもしれませんが、安易にすぐに治療を行わないことです。
来院された方が治療を希望されても、すぐに行うのではなく、事前に説明・確認をしなければいけません。
その方がその治療法に正確な認識を持たれていない場合があるだけでなく、まったく勘違いされている場合もあるからです。
カウンセリングで感じることは、意外に多くの方が美容手術を簡単に考えられておられることです。私は、余りにも簡単に考えられている方にはすぐに治療を行わないようにしています。一応治療経過を説明して確認していただき、納得の上開始した方が、その後の経過もいいように思うからです。
しかしこの方針でいくと、はっきり言ってしまえば、その時の売上は減るわけです。(-_-;)
しかし、長い目で見れば無理の無い治療方針の方が、私を含めて患者様にもハッピーの方向へ向かせるのではないでしょうか。また、回数がかかる治療であれば、患者様が自然に無理なく続けられる治療がいいように思います。
最近では、私は意識して「無理のない治療」を目指すようにしています。
技術的には当然研ぎ澄ましておくわけですが、精神的にはできるだけ肩に力の入らない、目が血走ったような治療?を避けるようにしています。
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