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院長の日記

2003.11.10  形成外科のおもしろさ

私が学生の頃に、形成外科の臨床実習に回ったときのことです。
その時の講師の先生が、形成外科のおもしろさについて話をしてくれたことを思い出します。
「形成外科のおもしろいところは、ある一つの治療法でも、いくつかあることだ。それらのうち、どれを選択するかが、その医師の経験でもあり個性でもある。」と話をしてくれたことです。

たとえば、腕に傷跡があったとします。この傷跡をきれいに取るとすると、その欠損部をどのように再建するかが問題になります。
この再建法に色々な手段があるのです。
単純に縫い縮める場合もあるでしょうし、周囲の皮膚をずらしてカバーする局所皮弁法を使えるかもしれません。
詳しくいうとこの局所皮弁にも色々な方法があります。
また、あまりに大きい皮膚欠損になる場合は、他から皮膚を持ってきて移植する、いわゆる植皮を行うかもしれません。
また、ティッシューエキスパンダー法といって、シリコン製の風船を傷跡の傍に埋め込み、日にちをかけて徐々に膨らませていく方法もあります。
これは傍の皮膚組織を風船によって引き延ばして傷跡を切除した後のカバーに用いるのです。これは妊婦さんのおなかの皮膚が伸びるのと同じ原理です。

どの方法を選んでもいいというわけではありません。やはり一番リスクの少ない方法から選ぶできですが、同じ程度のリスクの場合は医師によって選択が違ってくるともいます。
その辺が妙味でもあるわけです。

投稿者 横浜FCクリニック形成外科 (13:34) | PermaLink
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