院長の日記
2006.04.25 人間ガイア説?
地球ガイア説というのがあります。
地球は単なる無機質の塊ではなく、一種の生命体であるという説です。
正確には地下160キロメートル~大気中160キロメートルの範囲をいいます。
ですから地球の中心になる核はやっぱり無機質であるということになります。
まだまだ広く認められていないので仮説の段階ですが、地球温暖化や環境破壊が問題となり、改善が求められている昨今では徐々に認められていくのではないでしょうか。
所で、人間の体も生命体です。
何を今更当たり前のことを、と思われるでしょうが、私の言いたい事は、私の体を構築しているひとつひとつの細胞も生命体であり、それらが集合体となった結果として「私」が存在するという考え方です。
ということは人間一人一人がいわば地球と同じ環境といえるのではないかと考えています。もう少し小さくまとめて「国家」と考えても良いかもしれません。
そうしますと、「私」という意識は、その国を治めている独裁者?です。
自分の体の「細胞」という民のことを考える良い治世者になるか、悪い意味での独裁者になるかはまったく自由です。
実はこう考えることで、色々な病気も理解しやすくなると思ったからです。
一つ一つの細胞である「国民」の意思も尊重しないと、一部に不穏分子やテロリストが出現したりします。これはガンに相当すると思います。
また、働かせすぎますと色々なミスを犯す細胞が増えてしまいます。免疫システムで誤作動を起こす細胞が増えると、アレルギー症や自己免疫疾患になるでしょう。
また、転倒したり打撲を受けることは、その部分の細胞にとって天災、大災害を意味します。
自律神経失調症という病気があります。
これは自分の意志では直接の制御ができない体調を管理する自動制御を行なう神経系システムです。
自律神経失調症は、このシステムがうまく作動しないことが原因で起こります。
別に自律神経失調症とまでは言わなくても、それに近い状態は多くの方々が経験していることなのです。
たとえば、ストレスや疲労が強い場合は、交感神経が強く働きます。
交感神経が作動すると、体の細胞に非常事態宣言を行ない、いわば戦争に向けての配備を行います。
敵がよく見えるように、目の瞳孔は大きく開き、手足の最前線には血をたくさん送るために血圧が上がります。その反面、出血しても早く止まって最小限の被害にくい止めるために血液が固まりやすくなります。
また、相手に捕まえられても逃げやすいように皮膚からは発汗が盛んになりますし、皮脂の分泌も多くなります。
そのため、徹夜などをすると肌が悪くなります。
免疫系の細胞についていえば、自分の体の外側から来る外敵に備えて戦闘配備に付きます。すると当然体内の治安が悪くなってきます。日頃巡回して警察の役目をしているリンパ球が他に動員されるため警備が手薄になります。すると、日頃おとなしくしていた怪しい輩、たとえば力の弱い細菌などがここぞとばかりに繁殖を始めることがあります。疲れているときにニキビが突然できたり、できものができるのはこういう理由があるからです。またガン化した細胞が繁殖してしまうキッカケになってしまうこともあります。
まだまだ色々と発展していきますが、結局心身の健康とはどのような状態を意味するのでしょうか。
理想的には自分の体の細胞一つ一つの訴えを聞くことかと思いますが、それは無理にしても、ある仕事を担当する細胞の集団である組織や臓器の訴えは聞けるのではないでしょうか。
たとえば肝臓が悲鳴を上げていれば、飲酒を控えなければいけませんし、咳や痰が多くて苦しい場合は喫煙を控えないといけません。
「私」という意識が問題ないと判断して、どんどん「肉体」や「臓器」「組織」を酷使すると、それに応じた破綻をきたし、色々な症状がその結果として出現してきます。
逆から言えば、体からの訴えを聞いていれば、その結果として自分の体を病気にさせなくて済むということになるのではないかと思います。
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