院長の日記
2007.07.30
アニメソングでも考えさせられることがあります。面白いですよ。
ここでなぞなぞです。次の詩は何を意味しているのでしょうか。
『そうだ 大事なものは いつも 形のないものだけ
手に入れても なくしても 気づかぬまま』
(悲しみをやさしさに、から 歌:little by little )
これはテレビアニメの「NARUTO」の過去のオープニングソングの歌詞の一部です。
これは車を運転しているときに聞きました。
最初「えっ」と思って、それ以後ずっと考えています。
仏教の臨済宗では、修行の一つに公案というものがあります。
有名なものでは、「両手を叩いたときの音は右から出るのか、左から出るのか?また、片手では音が出るのか、ないのか?」などがあります
一つの一見不可解なことを考え抜くことで、現実的脳の限界を超えるのです。
私には、上の詩が考案みたいなものかもしれません。
自分で見つけたようですが、見つけるように仕向けられていたのかもしれません。
それから、同じく過去のNARUTOのエンディングソングで、もう一つ驚いたことがあります。
『ごくたまに 僕たまに 夢に敗れる人のかけらが 山のように見える
神様に ほとけさまにすがり 泣いているひとのかけらが 山のように見える』
(マウンテン・ア・ゴーゴー・ツーより、歌:キャプテンストライダム)
これって「見える人」が書いたのかって思いました。
「人」といっていいところを「人のかけら」というところが、ある意味リアルに感じました。
私の思いすぎでしょうか。
2007.07.27 一生懸命教
一生懸命教?に入信されていると感じる人がおられます。
信仰の程度は人によってさまざまです。
とりあえず、何事にも一生懸命です。一生懸命にして うまくいくこともありますが、うまくいかない事もあります。
うまくいかないときにマイナスの考えを持つ傾向のある方は、もし自分が気を抜いてやったことが原因だと思うと、後悔の念がその隙間から浸み込んでいき、自責の念でひたひたになってしまいます。
ご本人もうまくいかない事もあることは百も承知なのですが。
そういう方には、一生懸命に打ち込んで行う事は少しなりともマイナス要素を減らすことができるので良いかもしれません。
「我、此処において 常に切なり」という禅語がありますが、その瞬間の自分の行動を全て受け止めることを言っています。
その手段は無数にあると思いますが、その一つの解答が「一生懸命」なのですね。
ただし、短期集中型なので息切れにはご注意ください。
ご利用ご使用は計画的に。
まあ、向き不向きのある教義なので、どうするかは結局自由です。
でも、応援したくなります。
2007.07.17 それはおまえ次第だよ
『それはおまえ次第だよ。
どっちへ行きたいか分からなければ、
どっちの道へ行ったって大した違いはないさ』
ルイス・キャロル 「不思議の国のアリス」より
この言葉が引っ掛かっていました。
要は、自分で「最善」と思い、行動することですね。
「とりあえず」という言葉は便利です。
『どんなときも どんなときも
迷い探しつづける日々が答えになること 僕は知ってるから』 槇原敬之
答えは「答え」そのものを見つけることだけではなく、「迷い続けている過程」も答えなんですね。
2007.07.07 基本とは何ぞや?
今日はたなばたさまですね。
全国的に「七夕」が基本?です。
基本!
私もよく使っていると思う言葉です。
でも、私の場合は人に伝えるための便宜上の言葉ですね。
何故かというと、ふと基本ってあるのかなと思うからです。
基本は辞書を見ると、「物事が成り立つためのよりどころとなるおおもと。基礎。」とあります。
じゃあ、基礎を見てみると、
(1) 物事が成立する際に基本となるもの。
(2) 建築物の重量を支え、安定させるために設ける建物の最下部の構造。地形(じぎよう)・礎石・土台など、とあります。
基本と基礎はほぼ同じ扱いのようです。
いろいろな物事を始める時に、身につけておくべき技術や知識ということですね。
そこで問題なのですが、どこまでが基本なのでしょうか。
建築物のように構造上区別が付けやすいものは良いのですが、いろいろな物事ではそうもいかないはずです。
その点を調べていたら、見つかりました。
武術家の甲野善紀さんはこう言っています。
『武術に限らないですが、よく「正しい基本をまず初めにしっかり身につけることが大事」と言いますよね。確かに学問の場合はそうでしょう。
しかし、身体の感覚を主とする技芸の世界では、正しい基本というものを学問のように客観的に規定できないでしょう。
もし、正しい基本が初めから多くの人が身につけられるものなら、もっとできる人がいっぱいいるのではないですか。でも、実際は相手が素人でも、つかみかかった腕をいなされたりしたら途端に技がかからないといった程度の有段者が多いでしょう。
(中略)
(稽古の方法は)昔の職人と同じで、触れて、見て、一緒に時間を過ごして覚えるというやり方ですね。私は材料は与えるけど、それ以上のことはあまりしません。稽古はそれをヒントにしてそれぞれが試行錯誤しながら行います。
「教えたことを素直に聞くのが上達の早道です」なんてよく言いますが、そうした教え自体が間違っていたら、なんにも応用の利かない人間ができあがってしまう。
人が言った「基本が大事だ」という考えを検討しないまま、教えられた内容ずるずるべったりだと、自分の頭で考えられない人間になってしまいます。昔の職人を引き合いに出すのも、そうした人の動きは精妙で、言葉で説明できないものです。単純にマニュアル化できないから見て習うほかない。
だから「見習い」期間は雑用をしながら、師匠や兄弟子の技を側で見ることそのものが勉強だったんです。見て、技を盗んだり、一度教わったらそのまま身につく感覚が育っていたのだと思いますよ。』
さすが、ですね。
私が引っかかっていたのは、技術や技に関する「基本」という呪縛だったのです。
なるほど、と思います。
剣術は本来相手を切り殺す道具ですが、ここまでできたら人を殺せるというレベルなんてないと思います。
技術を知らなくても単に振り下ろすだけで殺すことはできるし、技術が上がればかえって人を殺せなくなるかもしれない。
私自身非常に参考になりました。
人生・生き方にもこうだという基本はないと思っています。
(マナーは別に考えています)
その人の性格、個性などが全て人生なんです。
点数にはならないし、基準値なんてない。
人生の達人は、自分が達人だと思っている人なのでしょうね。
だから、他の人にとってはどうでもいいことなのです。
思う、思わないは自由ですから。
どっちが幸せか、ということも無意味です。
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