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院長の日記

2008.02.15  「レーザー治療」という名の「五目具材」?

「五目焼きそば」などの名称に使われる「五目」の意味ですが、辞書では「五種の品。また、いろいろの物が混じっていること。特に料理で、魚・肉・野菜などを取り合わせてあること」とあります。

ちょっと突飛なマクラですが、意味があるのです。

太字も利用しますよ。 

当院ではレーザー治療も行っているので、当然レーザー治療を希望される方も来られます。

その中には、以前に他院でシミにレーザー治療をされたという方もおられるのですが、まずほとんどと言っていいくらい、使用されたレーザー機器がなんであるかは知っておられません。

まさに、「五目」という名の具材と同じですね。何でも同じという認識です。

実は、「レーザーの機種が何であるか」は、私のようなレーザー治療を行っているクリニックではかなり重要な情報なのです。

レーザーは波長によって吸収されるメラニンの量や皮膚への深達度が違ってきますので、どの波長のレーザー光を使った機種で治療を行ったのかがわかれば、大いに参考になるのです。

たとえば皮膚の深いところまでメラニンがあるシミでは、浅いところにしか入っていかないレーザーだと、どうしても残るわけです。

また、逆に浅いシミに深いところまで治療する必要もないのです。

皆様が治療を受けられたレーザーの機種を知らないということから、私は少なくとも3つの問題を感じました。

まず、当然ながら医師の説明不足です。

そこまでいう必要がないという考えの医師もいるかもしれませんが、もしもレーザー治療が不十分であった場合は、薬にたとえると内服したけど効果がなかったということと同じなのです。

それでも、自分の施設で経過を診るのだから他の医師に知らせる必要はないと思うかもしれませんが、その人がたとえば仕事の都合で転勤になった場合はどうなるのでしょうか。

新天地で治療を希望される時には、ご当地のレーザー治療のできるクリニックに行くことになります。しかし、情報が不足しているから、同じことをしてしまう可能性も否定できないのです。

また、治療を受けられる患者様側も認識が不足しているのだと思います。

「こんなことを聞くと先生の機嫌が悪くなるかも」なんて遠慮する場合もあるかもしれませんが、レーザーの機種を聞かれて機嫌が悪くなるような医師であれば、治療はやめたほうが良いかもしれませんよ。

ついでに思い出しましたが、抗生物質で薬疹が出たという方で、何の抗生物質であったかをご存知でない方も結構おられます。これって重要なことだと思うのですが。

でも、この点は医師側が少しずつでも啓蒙していけばよいことです。

それから、レーザーという名の曖昧な名称への漠然とした権威です。

「レーザー」といえばすごい治療なのだと思ってしまう社会の雰囲気があるのですね。「単なる」と言っては失礼かもしれませんが、あくまでも「レーザーという光を利用した科学的な手段」なのです。魔法ではありません。

もうそろそろ少し覚めた目で見ないといけないと思うのですが。

投稿者 横浜FCクリニック形成外科 (10:40) | PermaLink
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