院長の日記
2008.05.27 正しいこと? 良いこと?
誤解を招くかもしれませんが、私は自分が「正しい」とか「良い」とは思わなくなりました。 勿論、逆に「正しくない」とか「悪い」と考えているのでもありません。
これについては、周りの人たちの考えに対しても同じです。
全て相対的なんだろうと。
ただ、その人の立場で考えたというだけ。
何を唐突に?と思うかもしれませんね。(^_^;)
わかりやすく言うと、阪神ファンはいくら正論的な説得があったにしても巨人ファンにはなれない。 とくに、今は強いですがもう何年も前の最下位常連だったころでもファンだった人間は。(^_^;)
そんなもんなんです。
つまり、阪神側にも阪神から見た正論があり、巨人側にもそれは同じことなんです。 でも、対戦すれば真逆なのですよ、勝敗なんですから。
そう考えれば、自分の考えと違う人がいて当たり前なんですね、立場が違うのですから。
私は、最近はカウンセリングの時に、自分が判断して行うことが可能だと思ったことを説明するように努めています。
また、事前に予想される術後経過についてはできるだけご説明するようにしています。
そうやっていても、予想外のことが起こる可能性は当然否定できませんが、かなり確率は低くできると思います。
おそらくですが、私のカウンセリングは面白くないでしょうね。
ホクロは1回では取れないと言うし、シミも1回では取れずに複数回のレーザー治療が必要となる可能性もいいますから、なんと腕の悪い医者だと思うかもしれません。
しかしこのことは、私にとっては自分が26年間の医師経験からくる現実なんです。 ようやく、自分にとって等身大に近い説明になってきたと思います。
でも、まだまだという気持ちはあります。
これが私にとっての「欲」なのでしょうね。
今の私には、自分のカウンセリングが「正しい」とか「良い」という判断はしていませんし、できないのです。
はっきりとはわかりませんが、これからもどんどん変わっていくでしょう。
2008.05.26 顔立ちから性格がわかるか
顔立ち、その形態的な特徴と性格とはつながりがあるのでしょうか。
言ってみれば「人相学」といえるかもしれません。
私はまだ仮説ですが、つながりがあると思っています。
逆に言うと、顔貌からその人の今世における人生の目的というか学ぶべきことがわかるのではないかと思っています。
ただ、こんな顔はこんな目的、ってわかるわけではありません。
そんな単純なものではないということも承知しています。
でも、何かあると感じて仕方ないのです。
私なりにたくさんの人と出会って感じていることです。
この「人生の目的」ですが、大きな柱は変わらないと思います。
しかし、細かい事項はその時その時において変化していくと思います。
性格判断などで見られるような、イエス・ノーで答えていくとそれぞれの方向に進んでいくようなものです。
2008.05.12 不思善 不思悪
前回は利己主義をテーマに書きましたが、そもそも「自分のため」というのは自然な発想です。
生物は基本的に自分の生存を優先させています。
ただ人間の世界では、「度」を越しているのが問題なんです。
「人間」という言葉を見てもわかるように、生物学的にヒトである生き物が「人間」であるため人は「人と人の間」にいなければなりません。ということは、自分の周りに他の人たちが存在する共存共栄の世界であるはずです。
だから、周りの人たちの不利益をなんとも思わずに自分の短絡的利益だけを考えるということは、共存共栄を難しくします。
ある程度は御互い様という歩み寄りが必要になってきます。
今「度」という単位?を書きましたが、この「度」はそのときその時によって変化します。
この状況によって変化する「度」に対応して行動することが「空気を読む」になるのでしょうね。
今日は「相対的」というテーマです。
般若心経にも「不垢不浄」「不増不減」など形容詞による比較を否定しています。
他にも「善」と「悪」、「良い」と「悪い」など日常によく使っていますね。
このような形容詞の差は本当に有るのでしょうか。
これはその人がその人の立場で考えていることによって決まってしまいます。
だから絶対的なものじゃありません。
たとえば、昔のアメリカ映画です。ハリウッド全盛の頃にはスターを使っての西部劇が数多く作られました。
私もジョン・ウェインやゲーリー・クーパーは大好きです。
その時に、まず設定で決まっていたのが「騎兵隊に象徴される白人側」は「善」で「インディアン(先住民族)」は「悪」というパターンでした。(もっとも、映画のほうでも、1960年くらいからは、あまり先住民族を悪者扱いにしない映画も作られるようになってきました。)
しかし、そもそも先に住んでいたのは先住民族の方たちです。後からヨーロッパの人たちが押し寄せてきた。
これはもしも先住民族の立場からストーリーを作ったとしたら、まさにHGウェルズの宇宙戦争と同じじゃないでしょうか。
先住民族が人類で、襲撃するエイリアンがヨーロッパから来た人々です。
マヤ文明を滅ぼしたスペイン軍なんて、そのものじゃないでしょうか。
見る立場が変わればこうも違うもんなんです。
人間の立場だって地球全体から見れば他の生物と同じというか、そんなに偉いもんじゃないよという発想が昔の小説にありました。
スイフトの「ガリバー旅行記」です。
これは人間の立場を他の生物が見た場合にどうなるかというメッセージですね。
小さい人間から見れば人類はモンスターですし、巨人から見れば人間も小さな虫と同じです。
また知性があるからといっても、ひょっとしたら馬のほうが賢いかもしれません。多分そうでしょうね。
さらに空中に住むほどの科学を持っている人間の危うさも描いています。
やはり現代でも愛読されるような古典はちゃんとメッセージを持っているのですね。
2008.05.09 超利己主義 (・_・)エッ....?
「利己主義」と聞くと、あんまり良くない印象を受けると思います。
辞書でも「自分の利益を最優先にし、他人や社会全般の利害など考えようとしない態度。身勝手な考え方。エゴイズム。自己主義。」とあります。
一方、利他主義というのがあります。これは辞書によると「自分を犠牲にしても他人の利益を図る態度・考え方。愛他主義。」ということですが、まさにマザー・テレサですね。 これは自分にとっては正直難しい。(^_^;)
利己主義の話に戻しますが、自分の利益という定義も問題になりそうです。
自分にとっての「利益」はなんでしょうか。単にお金があるとかでもないと思います。
また、同じように「得」も最終的に本当に「得」であるのかなんて最初からはわかりません。 一見「災い」のようでも結局「福」になることはことわざにも有るくらいですから。
というわけで、最終的に何が自分にとって「利益」「得」や「福」になるのかが最初はわからないのが人生なんです。
だから、面白いともいえるし、大変と思えば大変かもしれないし、徳川家康が言ったように人生を重荷と思えば重荷になるのでしょうね。
どう認識するかは自由ですが、重荷と思って楽しいというM的な?人は少ないと思います。
多分、自分の人生に降りかかってくることすべてを結局は自分にとっての「福」になるものと考えて受け入れていくことが、「平安」につながるのではないかと思っています。
そのためには日々、目の前のことに真正面から取り組む必要があります。
良い加減を保ちつつ、前向きに取り組みます。
「全てのことが、結局は自分のため」という考えも、ある意味では「利己主義」と思います。
少なくとも自分の心を平安に導くことは可能ではないでしょうか。 というわけで、表題になっちゃいました。f^_^;
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