院長の日記
2008.06.30 名前の意義について
論文のような題名ですね。(^_^;)
アーシュラ・クローバー・ル=グウィンは、著作「ゲド戦記」シリーズで「名前」についてシリーズの最初の頃はそのものを象徴する非常に重要なものとしています。
ですから、「ゲド戦記」の中での登場人物は自分の名前を語るときは慎重です。信頼できる人にしか教えません。
それ以後のシリーズの内容にかかわってくるのでこれ以上は詳しく書きませんが、非常に象徴的なことに感じました。
私は「名前」は「そのもの自体」ではないので、大きな意味は持てないと思っています。
ただ、区別するためとある程度の情報伝達に役立つことにあるのだろうという感じです。
固有名詞は区別に役立ちますが、その言葉でそのもの自体の情報を正確には伝達できません。
抽象名詞にいたっては、かなり人によって受け取り方が違ってきます。たとえば「海」という言葉でも、その言葉から想像する内容はかなり個人差があるでしょう。
さらに形容詞や副詞を付け足していったとしてもやはり限界があるのです。その形容詞自体の意味すらも解釈に個人差があるからです。
だから、たとえこちらがいくら表現しても、伝えたい情報を100%伝えることは不可能なのです。
しかし、実はそこから先が問題なんだと思います。
1 伝わりにくいのだから、できる範囲で伝えようと努め、また情報を精度高く得るように努める。
2 いくら努力しても伝わらないのだが、ある程度の信頼性を把握し、こんなもんだと思っておく。
3 いくら努力しても伝わらないものだから、伝える必要も無い。
多くの人が行っているのは1や2だと思いますが、一部の人は3の状態なのでしょう。 この続きはまた次回。
2008.06.24 人生に意味はあるか
ダイレクトな題名ですね。
最近思っていることです。
この人生に意味があるのか。
原点に戻っちゃいました。
私自身は、人生に意味がないとは思いたくないという意味?でスピリチュアルな本や宗教に関する本もたくさん読みました。
私の中では、因果応報というか、周りの人のことも気遣いながら一生懸命に生きている人と、わがままに自分のことだけを考えている人を同レベルにはしたくないという自分の勝手な思いが強かったせいもあります。
昨年も同じネタで書いていました。
今読むと、私なりに熱いですね。
今は、むしろ静かな感覚で感じます。
人生には意味が無いと。
結局、どの人も同じなんじゃないか。
脳の中での思考が右往左往させているだけ。
言い換えれば、人生の価値は皆同じ。
ケンカしようが、傷を舐めあおうが、価値は同じです。
ただ、その人の中での解釈は違うでしょうけど。
その価値観のレベルをゼロに設定しただけかもしれません。
ただし、般若心経のごとく「無」にも意味を持たせるのであれば「ある」になります。
だから、「ある」と「なし」を難しく考えなくてもよいのです。
言っておきますが、別に人生を捨てたわけでもありませんし、「今」を前よりも大切にしています。
ただ今では、前よりもサマセット・モームの書いた
『人生には何の意味もなく、「ペルシャ絨毯」の織匠が自己の審美感の満足のために模様を織るのと同じように、人は自分の好みによって人生模様を織っていけばよい』
がわかる気がしています。
あくまでも「気」ですが。f^_^;
2008.06.10 「背負い」投げ
なんちゅうタイトルでしょうね。
この世に生まれてきたからには、この世で生きていかねばなりません。
これは逃げられない。
「人生」とは辞書には
(1)人間がこの世に生きている期間。人の一生。
(2)人間がこの世に生きていくこと。
と書いてあります。
生きていく以上、自分の生き様と正面から向き合うことが必要です。
これを「(人生を)背負う」と表現しました。
あんまり「責任」という言葉は使いたくない。
まず最初にすることは、「人生を背負うことが必要だ」と知ること。
自分の人生ぐらい、自分の意志で見届けましょうよ。
そして、次の段階では「しなくてはいけない」というか、「必要」という事を意識しなくてよいと知ること。
ただ、「人生を背負う」だけです。
そして、その次の段階は、おそらく推定ですが「背負う」も意識しなくても良いと知ることだと思います。
自分の人生が「有る」です。
元に戻ったようですが、「背負う」を経た後は違うんです。 見た目はたとえ同じでも。
先に言っておきますが、論理的には説明できかねます。 (^_^;)
有るのは「今」だけなんです。
人生は「今」を1%とすれば、99%はもうすでに「過去」です。
脳の中に、「自分の人生」という「過去ファイル」が随時上書きされているだけなんですね。 余談ですが、このファイルはかなりいいかげんですね。 自分の都合で勝手に編集している。
まあ、どちらにしても自分の人生は「今」だけであり、ほとんど大部分は「有った」という過去のもので占められているのです。
だから、上記の表現も正確には「自分の人生のほとんどの部分は過去に有っただけ」になりますか。
自分の人生を自分で背負えない人がいます。
自分の道を人に決めてもらおうとしている人です。
「背負う」ことを投げています。
これがホントの「背負い投げ」? (-.-;)さむ~
2008.06.09 その時の味覚
私も家の炊事を全面的に行うことになってから、6年経ちました。
さすがに最初の頃よりはましになったと思います。
子供たちもうまいといってくれます。
もっとも、身内であることから義理で言ってくれていることと、味覚が慣れてくれたことが大きな影響を及ぼしていると思いますが。
f^_^;
私の料理の特徴は一言でいうと、「アバウト」
方向性はちゃんと持っていると思いますが、調味料の量などはかなりアバウトです。
ですので、その都度味が微妙に違います。
勿論ありえませんが、店には出せません。一定の味が作れませんから。
でも、このことからも学びました。
「一期一会」
今作っている料理の味は、もう二度と味わえないのです。 その時の味を楽しむことですね。
まずければまずいなりに。(^_^;)
2008.06.03 「美しい」と言った瞬間に
私の好きな漫画に「ブッタとシッタカブッタ」があります。
4コマ漫画ですが、深いので侮れませんよ。
この漫画で印象に残っているのがあります。
ブッタと凡人のシッタカブッタが夕日を見ています。
シッタカブッタが「夕日が美しい」と言いました。
するとブッタが「その言葉を言っていいのか。 美しいと言ったとたんに、美しくないものも生まれるぞ。」といいました。
結局、そのものを表現する形容詞は、必ず反対のものも生み出しているのです。
これは、必然的にそうなってしまいます。
では、それがいけないのか?
ブッタはそういうことをいいたいのではないと思います。
ただ、「美しい」という言葉の裏側には「美しくない」も有るのだということを知っておけということだと思います。 それを「智慧」というのでしょうね。
その人の表現はあくまでもその人の「表現」ですから、他の人の「表現」ではありません。
また、表現は「翻訳」ですから、いくらでも存在するんです。
そういう意味では真理は無数にあることになります。
だって、表現した瞬間に「違うもの」に変換されるのだから。
だからそんな表現で迷う必要はない。 好い加減でよいのですね。
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