院長の日記
2008.07.01 自灯明 法灯明
世の中の 人は何とも言わば言え 我が成する事 我のみぞ知る
これは坂本竜馬が作った歌と言われています。
私も好きな句です。
さすがは竜馬だと思いますが、実はこの歌が書いてある記事で、最近気になる事がありました。
今年3月、土浦8人殺傷事件の容疑者が中学校卒業文集でこの歌を書いているのです。 これはある意味ショッキングな記事でした。
「自分がやること、考えていることは、誰もわかってくれない。」という発想までは、誰でも通過することだと思うのですが、問題はそこからの進み方です。
前の日記の3 いくら努力しても伝わらないものだから、伝える必要も無い。自分勝手、自分本位でよいという発想です。
「どうせわからないから」と、人とコミュニケーションをとることを逃げています。
その一方で、自分の考え方を拡大させていきます。
しかし、「個」を過剰に発展させていくと必ず周りとぶつかってしまいます。
今は「わからないからこそ、人と接するようにしていく」ことができないというか、下手な人が多いような気がします。
その結果、メールが氾濫していきます。 相手と会わずに事が済みます。
この、「人はわからないものだ」という考えからの分岐点は、たとえば包丁の使い方と同じじゃないでしょうか。
ちゃんと料理に使うのか、殺傷目的に使うのかでまったく別の世界になってしまいます。
自分の考え方を守るためなら、何をしてもよいというのでは、もう争いの世界、修羅の世界です。
わからないもん同士なのだけど、だからこそお互いを見つめる。
たとえ100%でなくてもいい。
すこしでも、お互いがつながれる接点を見つけよう。
そこから違った世界になっていくことも可能です。
お釈迦様は、亡くなる前に弟子たちに「自灯明 法灯明」と言ったと書かれています。
これは弟子たちに「私を頼りにするな。自分自身を生きる拠り所にしろ」と伝えたかったのだとおもうのですが、それだけではありません。その後に「法も拠り所にしろ」とも言っているのです。
自分を拠り所にするだけでは、間違えば自己中になってしまいます。
では「法」ってなんでしょう。
私自身は、「人間は社会で生きていく以上一人じゃないのだから、周りの人ともうまくやっていけよ」と言いたかったのだろうと、勝手に意訳しています。
この人生はたった1回しかないのです。
せっかくこの世に生まれてきたのです。
「人間」として、「人の間にいる者」として、学ばないともったいないと思うのです。
でも、書いていて思います。やっぱ、結局これも「欲」ですね。(^_^;)
この世には、いろんな「欲」があっていいのです。
妄想じみたことを書いていたら、ふと気がつきました。
今年ももう半分を超えたのですね。
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