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院長の日記

2008.08.18  人生 油絵のごとく

またまた私の勝手な仮説です。(^_^;)

サマセット・モームは人生を「絨毯を編む」という表現で表しました。

これについては、私も以前に書きました(その日記)。 

私もこれには納得していますが、人生の積み重ねを考えると私は絨毯と言うよりも油絵の方がわかりやすいのではないかと思います。

油絵は乾いたら、その上に何度も重ね塗りをしていくことができます。

たとえば昔のルオーという人の作品を見ると、実物はかなり重ねて描いていますので、立体的な感じすらあります。 この盛り上っている迫力がこの人の持ち味になっています。

 

人生は「境遇」の上に「生来の性格」をベースにして「経験」を重ねていきます。

まさにコンピューターでいうメモリーの上書きです。

そして油絵と同じように現時点での「自分」というキャンバスに「経験」という色を付けていくのです。

日々描いていくのですから、明るい傾向の色合いになることもあれば暗い色合いになってしまうこともあるでしょう。

でもどんどん全体的にも部分的にも描き足していくのです。

そう考えれば、現時点での「絵」がどんどん変化してもおかしくはないということがわかります。

1年前と全然違う画風になってしまっていてもまったく構わないわけです。

 

また、絵の具が重ねられて表面からは見えなくなった「過去の絵」は、いわゆる「忘れられた記憶」ということになります。

でも忘れているだけで過去としての積み重ねの一部にはなっているのです。

盛り上がりの一部になっているわけです。

 

そこで、「人生の意味」というものを考えますと、この絵の「重ねられた色の厚み」の意味になるのではないでしょうか。

ですので人生の意味は、この絵の具の厚みに価値を見出す人には意味のあることになりますし、厚みを意識しない人にはそれほどの意味がないものになります。

でもそれぞれの人がそれぞれの「芸風」で描いているのですから、それぞれの受け止め方で良いのです。

ですから、人生の意味についての議論というものは、あまり意味がないのかもしれません。

投稿者 横浜FCクリニック形成外科 (10:21) | PermaLink
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