横浜FCクリニック形成外科院長の日記
2009.10.27 本当に悪いことでしょうか
日本の伝統的なイルカ漁を隠し撮りし、海外で議論を呼んでいる米国のドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」が先日、東京・六本木で開催された東京国際映画祭で公式に上映されたそうです。
外国人からは、イルカ漁はかなり批判的にみられているようです。
ただ、日本のイルカ漁も、歴史的に長くされているのですから、それを単純に批判するのはどうでしょうか。
私は、むしろ「エゴ」を感じてしまいます。
「イルカだから」とかで批判をするのなら、ほかにも問題の動物はいますよ。
養鶏場の鶏は卵を産むだけで籠の中で一生の大半を過します。
また、ストレスで自分や隣の鶏をつついて傷つけないようにくちばしも切られるのだそうです。
まだ、イルカは大海にいるだけマシかもしれません。
そのほか、牛にしても、豚にしても人間の口に入る食肉製品の原料となる動物全て否定しなければならなくなります。
人間は雑食ですから、時には肉食になるのです。
ですから、食べることに必要な肉を確保するのは否定できないのではないかと思います。
大事なことは、その動物の肉を食べるのなら、そういう生き様であった動物のことを認識することではないかと思います。
私個人は、感謝して食べさせていただくしかないと思っています。
勿論、無駄に殺すということはいけないとは思います。
2009.10.19 人間の行き着くところ
私の知り合いの息子さんが驚きの体験をされたと聞きました。
駅のホームで電車を待っていると、自分の横から急に人が入ってきた電車の前に飛び込んだそうです。
それを見てしまったのです。
もうショックで、どう学校に行ったのかもわからないくらいだったそうです。
自宅で話をした時にはもう落ち着いてきたそうですが、これは少なくとも無意識レベルでの記憶には残ってしまうでしょうね。
ただこれは救いかもしれませんが、ご本人が「何か大切なことを学んだ気がする」と言っていたそうなので、なにか本人なりに得ることがあったのでしょうね。
それにしても、今の社会は「死」をなにか特別なものとしてみている傾向が強いですね。
あと「血」や「暴力」もそうです。
何かと敏感です。
でも、隠そうとするからかえって起こる犯罪もあるんです。
「死に興味があって、誰でもいいから殺してみたかった」なんていう輩も出現してくるのです。
「死」は特殊なことではないのですよ。誰にでも来る。
昔であれば、たいていは大家族ですから、若い頃におじいちゃんかおばあちゃんの「死」をまずは体験することが多いと思うのですが、今は核家族化も進んで祖父・祖母とも別々に住んでいることが多くなりましたから、あまり臨終の場に立ち会うこともないような状況です。
それにほとんどの場合、病院に入っている状況になっているでしょうから、自宅の布団の上でというのはほとんどないそうです。
でもね、人間の死亡率は100%なんです。
そのことも、知っておかないといけないでしょう。 私なんか、すごく実感します。
折り返し地点はもう過ぎていると思っていますので。
そのことを、子供の頃から頻繁に体験できるところといえば、治安の悪い国でということになりますから、それも問題ですが。
(-.-;)
2009.10.16 風邪薬についての私見
今は新型インフルエンザが流行していますが、それとは直接関係ない話です。
いわゆる風邪薬についてです。
一寸熱が出たとか、鼻水が出るからといって安易に市販の風邪薬を服用する人もいますが、私は「極力飲まない」派です。
発熱はウィルスを殺して自分は死なないという体温まで上げることで侵入者を倒す「肉を切らせて骨を絶つ」高度な技?なんです。
鼻水は、鼻の粘膜からウィルスが侵入しようとするのを粘液を分泌して防ぐというウナギ的水攻めです。
どちらも、自己免疫力を駆使して外的に立ち向かっていこうとする、けなげな身体の反応力です。
これを抑えてしまうということは、せっかくここまで進化してきた生物学的な反応に反することですし、まるで自分の身体を信じていないのと同じじゃないかと思っています。
かなり前ですが、ある小児科の先生が風邪薬を服用した子供と服用しなかった子供で治るまでの日数の平均値を出したことがあります。
その結果は、服用した子供は3日以上かかっており、服用しなかった子供は3日弱で落ち着いたということでした。正確な数字は覚えていませんが、少なくとも服用しなかった子供の方が早く治ったということです。
確かに、経験的にですが、鼻水を止めてしまうとのどがカラカラになり、かえって粘膜が無防備になるのでしょう。さらに風邪が悪化するように感じていました。
勿論、症状によっては服用が必要な時にはそうするべきと思います。
今回の新型ウィルスのように強敵である場合や、自分の免疫力が弱いとわかっている場合などは、それに応じての援助が必要でしょう。
また、身体の反応も、過度に反応してしまうことがありますから。 例えばアレルギー、花粉症なんてその典型です。
少なくとも、「安易に」風邪薬を飲むというのはやめた方がいいと思います。
私は、どうせ飲むなら「玉子酒」で、カッと寝ます。
できるとこまで、自分の免疫力を信じます。
あっ、それと卵とアルコールは信じているのですね。
今書いていて実感しました。f^_^;
2009.10.10 今人
私の好きな言葉に、曹洞宗の道元禅師の偈があります。
仏になるいと易きみちあり
もろもろの悪を作らず
生死(しょうじ)にじゃくする(とらわれる)ことなく
一切衆生(しゅうじょう)にあわれみ深くし
上をうやまい 下をあわれみ
よろずを厭う心無く
願う心なくて
心に思うことなく 憂うることなき
これを仏となづく
またほかにたづぬることなかれ
以前は、この中の「願う心がなく、心に思うことがないこと」が、なぜ仏なのか分かりませんでした。
今はこう解釈しています。
願うということは未来を見つめています。
未来を見つめすぎて、今を怠ることがないように 雑念ばかり湧かせて、今を怠ることがないように、という意味ではないかと思っています。
凡人には難しいですね。
願う心があるといけないのか。
今の私にはまだよくわかっていませんが、「今」を生きることができれば、願う心は不要になるのではないかと思うようになりました。
「願い」も「欲」の一つだから「全か無か」ではなく「ほどほど」のような。
まだまだ見えてはきません。
心に思う心がいっぱいありますしね。(^_^;)
考えることが楽しいうちはまだガキかな。(いや、若いと言っておきましょう)
2009.10.09 境界外科? 精神外科?
形成外科はそれ自体が確立していった歴史から見ても、他の科とは一寸変わっています。
多くの科と扱う範囲が重なっているのです。
たとえば皮膚領域でしたら皮膚科ですし、手足の領域でしたら整形外科、鼻の場合は耳鼻科、眼瞼下垂やまぶたの治療なら眼科、アゴの骨の場合は口腔外科などとも一部がオーバーラップしています。
そのような特徴から「境界外科」と称されている先生もおられるくらいです。
さらに美容外科は、悩みを気にする本人の心の問題も時に関係してきます。そうなると精神科の領域も関係してしまいます。
そのため、「精神外科」とご自身の著書である教科書に書かれていた先生もおられました。
確かに、傷痕の治療などはガンの治療などと違い、 直接の生命の危険はありませんが、逆に「心」の問題の比重が大きいともいえます。
このように、色々な分野が重なっていますし、色々な状況を重ね合わせての治療が必要になるのです。
このことは何を意味するのでしょうか。
色々ありますが、特に私は、大局観を意識しています。
目や鼻など局所の問題だけにあまりとらわれずに、顔全体いや体も含めてその方の全体的なバランスに注意を配ることが必要なのではないかと思っています。
2009.10.09 昨日の台風
昨日のことですが、横浜は大変でした。
テレビでJRが半分くらいの間引き運転をしているといっていたので、とりあえずJR駅に向かいましたが、 なんと全面不通になっていました。(-.-;)
なが~い行列で待ちながら市営バスに乗って、最寄の地下鉄から横浜に来たわけですが、駅に着いた時点でもういつもの2倍の時間がかかっていました。
それから、昨日からですが新宿で国際形成外科学会が開催されました。
午前中は、山手線が不通だったので、午後に私も参加してきました。
各国から偉い先生が来られているのに、この台風はお気の毒でしたね。
当然のこととはいえ、外国の先生方が多いので、いつもの国内の学会とは雰囲気も違います。
それから、振替輸送をしている私鉄がお客があまりにも集中してしまったために運転を見合わせたというのも、前代未聞です。
なんか、台風で色々なことが起きた一日でした。(^_^;)
2009.10.07 近況
先月始めた訪問診療のレセプト作成で、月初めまでバタバタしていました。
訪問診療は、お一人お一人のご自宅に伺いますから、まさに「コツコツ」と行なう診療です。
これからも必要になっていくでしょうね。
私自身は、案外というかなんか性に合っているように、感じています。
先週の木曜日は、形成外科の基礎学術集会が東京でありました。
明日から3日間は、東京で形成外科の国際学会がありますが、台風の方は大丈夫でしょうかね。
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