横浜FCクリニック形成外科

横浜FCクリニック形成外科院長の日記

2009.12.09  物は言い様

まさに「物は言い様」ということを実感させるようなことを聞きました。

あるケアマネージャーさんからお聞きしたのですが、現在認知症で治療されている高齢男性のご家族の方とご一緒に、今後のことや生活における何かアドバイスを聞きに、主治医である精神科の先生とお会いしたそうです。

その時にその先生が、「これ以上よくなることはありません」、「薬を飲んでも治りません」とあっさりと、かつはっきりと言われたそうです。

そのケアマネージャーさんも驚いていましたが、私も驚きました。

どうも私とは考えの違う先生のようです。

私は、もう改善は難しい方であっても、そのご家族の方はお世話など大変なご苦労があるのです。ですから、「ご家族の皆さんも、本当に大変なことと思います」という言葉は自然に出てしまいます。

それから「もう良くなることはありません」と断言することは控えます。

「よくなるとは簡単にいえるような状況ではありませんが、それでも周りの人が呼びかけたり語りかけたりして、ほんの少しであろうがその方の意識を呼び覚ますような状態にすることが全くできないとも思えないのです。大変であることも承知しておりますが、なんとかよろしくお願いします」という内容になってしまうと思います。

上記の言い方は、私には別に考えることも無く、すっと出てしまう言葉なんです。

確かに「微妙」かもしれないとは私も思います。

「だからどうした。その方の認知症には影響ないではないか」といわれれば、強く反論はできない話です。

しかし、わざわざお越しいただいているのですから、白黒をはっきりとしてしまいかつ将来の希望まで取ってしまうような発言はすべきではないと思います。

直接の診療には影響の無いことだといわれればそれまでですが、私にはとても大切なことに思えてならないのです。

投稿者 横浜FCクリニック形成外科 (11:00) | PermaLink
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